飲食店(居酒屋)の社員が異業種に転職する事を前提に働くべき理由

B!

飲食店の社員が異業種に転職する事を前提に働くべき理由

飲食店の社員は目の前の仕事に忙殺されてしまい、将来の事を考える事を先送りしがちです。
しかし、それではいざという時に満足した状態で稼ぐ事ができなくなってしまいます。
私自身、癌になり店舗の営業ができない状態になりました。
かろうじて、そのままの会社で本部スタッフとして本社勤務する事ができました。
本社勤務する際には、店舗勤務時代にパソコンやエクセルの勉強をある程度していたのでついていけた部分もあります。
飲食店の未来は決して明るくありません。
今からでも遅くないので、異業種への転職を頭にいれておいてください。
今回は異業種に転職する事を前提とした働き方についてお伝えします。

<目次>

・異業種に転職する事を勧める理由
・転職を前提とした働き方
・準備しておくべきこと

飲食店から異業種に転職する事を勧める理由

1、飲食店は利益率が低い
2、流行の流れが早く、衰退が早い
3、労働時間が長く余裕がない
4、40歳以降は体力的に厳しくなる
5、異動が多く、安定した働き方が難しい

1、飲食店は利益率が低い

飲食店の利益率はとても低いです。
F/Lという原材料費と人件費で半分以上はなくなります。
そこに家賃や美品、消耗品費などがたされると残る金額は微々たるものです。
単価の高いお店であれば残る金額も大きくなりますが、そのようなお店は投資額も大きいのでリスクも大きいです。
利益率が低ければ、何かあった際に倒産する可能性は高まります。
今回のコロナウィルスでの倒産はこれからどんどん増えていくでしょう。

2、流行の流れが早く、衰退が早い

流行っているお店もすぐに飽きられてしまうのが今の世の中です。
いきなりステーキやタピオカドリンク店など、流行った業態が定番になるのはとても難しい事です。
流行すればすぐにマネされて、類似店舗が出典してきます。
急いで出典しすぎると、店舗過多で売り上げが下がったり自社競合や利益率の悪化を招きます。
マネの出来にくい仕組みを作るのが難しいのが飲食店なので、差別化が難しいと言えます。

3、労働時間が長く余裕がない

飲食店は営業時間が長い場合も多く、労働時間が長時間になりやすいです。
最近は24時間営業のお店や朝まで営業しているお店は減少傾向にあります。
コロナウィルスの影響でますますその傾向は強くなっていくと思います。
労働集約型のビジネスのため、どうしても労働力の確保が難しい場合も多くなり社員に負担がかかるケースが多いです。
アルバイトスタッフの募集人数も少なく、どこのお店にいっても人員が不足していると言えます。
特に日本人のスタッフが不足しており、学生や若い人が飲食店で働く事を避けているように感じます。
人手が足りなくなれば一人一人の負担も大きくなり、疲労も大きくなります。
心と体に余裕がなくなってくるといい仕事はできません。
疲れで自分の時間を有意義に過ごせなくなりがちです。

4、40歳以降は体力的に厳しくなる

20代は体力、気力ともに豊富にもっているのでそこまで疲れる事はないかもしれません。
しかし、30歳を過ぎてくると体力の低下が始まります。
40歳でバリバリ元気に働ける人もいるかもしれませんが、店舗での営業する力でいっぱいいっぱいになってしまいます。
病気や怪我のリスクも高まり、働けなくなった時のリスクが大きくなります。

5、異動が多く、安定した働き方が難しい

若いうちは色々なお店で働く事は勉強になるし、経験値も増えるので良い事だと思います。
慣れた頃に異動するぐらいがちょうどいいと思います。
違う環境で働く事で精神的も強くなり、社会人としての力も強くなると思います。
しかし、30歳以降での異動はけっこう大変です。
結婚して、子供もできると引越しもできなくなるだろうし自宅からの通勤が大変になる場合もあります。
頻繁に異動があっては家族との時間やスケジュールの調整も難しくなります。

転職を前提とした働き方

飲食店で働く事が悪いとは思いません。
飲食店には飲食店のロマンややりがい、楽しさがたくさんあります。
しかし、飲食店しか出来ない人になってはダメです。
そこで、異業種に行った際にも役に立つ働き方をお伝えします。
1、自分の頭で考えて問題を解決する力をつける
2、営業力を身につける
3、ブログ運営をしてアウトプット力を鍛える

 

1、自分の頭で考えて問題を解決する力をつける

お店で働く時に毎日をなんとなく仕事をしていませんか?
与えられた仕事やルーティン業務ばかりやっていませんか?
言われた仕事を言われた通りにやっていませんか?
これでは仕事のスキルは上がりません。
特に、問題や事故が発生した時の対応や対策をする場合に、「どうすればいいですか?」と上司に聞く人はヤバイです。
これはあなたが存在する意義がありません。
その対策や対応を考えるのがあなたの役割です。
上司は提案された内容を承認するのが役割で、その承認に対して責任を負うためにいるのです。
自分の頭で考える習慣がない人は何でも間でも他人に聞きがちです。
それでは問題解決能力や対応能力がつきません。
これはどこの会社に行っても、どこで仕事をしても変わらずに必要とされる力です。
問題や課題が与えられたら自分で考えて、提案する癖をつけてください。
間違ってもいいのです。
100点満点の正解はありません。
上司、会社が納得すればいいのです。
重要なのは、「答えること」ではなく「応えること」です。
回答を探すのではなく、問題に対応しましょう。

2、営業力を身につける

営業力はどこに行っても必要な力です。
いくら良い商品を作っても、いくら良いサービスを考えてもその商品を「売る力」がなければお金にはなりません。
お金にならなければ、その商品は無くなります。
営業力の付け方は色々あります。
本やユーチューブ、PODCAST等で勉強するようにしましょう。
おすすめの著者は「石原 明」「青木 毅」さんです。
本も出版しているし、PODCASTもやっているので是非聞いてみてください。
そして、勉強したやりかたを実際のお店で実践してみてください。

3、ブログ運営をしてアウトプット力を鍛える

何でもいいので、ブログをやりましょう。
ブログのメリット
・思考が整理される
・勉強した内容が脳に定着しやすくなる
・自分で考える力が身に付く
・副業に繋がる
・文章力が上がる

 

ブログに文章を書く事で思考が整理されます。
本を読んだり、セミナーに行っただけでは自分の力はつきません。
勉強した内容をアウトプットする事でその内容が身につきやすくなるのです。
アウトプットなので、誰かに話したりユーチューブにアップするのでもいいです。
ただ、これだと少し労力がかかるのでブログに書くのが簡単なのでおすすめです。
自分で考えた記事を後から読み返す事で、復習にもなるし自分の文章を客観的にみる機会にもなります。
レポートの文章力があがったり、伝える力が養われます。

準備しておくべきこと

副業をしましょう。
店舗の営業が出来るだけでは生き残れません。
お店での勤務が安定しているのであれば、多少苦手でも構わないので自分がやった事のない事や違う業種の仕事をしてみましょう。
自分が何が好きなのか、何が得意なのかがよりわかるチャンスになります。
副業で多少リスクがあったり、不慣れな事があってもそんなに大きなダメージはありません。
本業だけで生きていけるのだから、副業に大きな期待をするのではなく勉強のつもりで頑張りましょう。
将来・未来に楽をするために現在に努力をするのです。
過去に頑張って努力した人が結果として成功しているだけです。
ブログやアフィリエイト、YouTubeだって最初はみんな苦労しているのです。
楽して稼ごうと考えている以上はいつまでたっても稼げません。

最後に

私は飲食業界を否定している訳ではありません。
飲食店の仕事しかできない人材、考えていない人になるのがダメだと言いたいのです。
誰にも向き、不向きはあります。
夢を追いかける事は良い事です。
しかし、夢を変える事も尊い事だと私は思います。
「変化に対応する者が生き残る」とダーウィンは言いました。
柔軟性を持って、絶えず変化しながら成長する人生を歩んでいきましょう。
最新の記事はこちらから