飲食店で働く間に身につけるべき事「転職できる力をつけよう」

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飲食店で働く間に身につけるべき事「転職できる力をつけよう」

飲食店での勤務はキャリアとして決して無駄ではありません。
大事なのはどのように働いたか、何を学んだかという姿勢や仕事をする時の「型」を身に着けることです。
この型を身につければ基本的にはどこでも働く事ができるし、成果を出す事ができると思います。
飲食店で今働いている人、これから飲食業界で働こうと思っている人はこれからお伝えする事を意識してほしいです。
転職後の仕事のやりかた、進め方でこの経験が活かせると思います。

飲食店で身につけるべき力

1、営業力
2、仕事の型
3、問題解決力
4、仕組みづくり

1、営業力

どんな仕事、どんな会社に行っても必要になるのが営業です。
営業しなければ商品やサービスは基本的に売れません。
お店で「営業」というと店をオープンしている時間の事を指す場合が多いと思います。
私が言いたいのはその意味の営業ではありません。
ビジネスとしての「営業」です。
以下に営業の定義を引用します。
※LIFE&MIND+より

「営業とは、お客様が求めているもの、気づいていないけど、あったら役に立つものを提供していく仕事。その対価として、お金をいただく」

「営業とは、売上(利益)を上げることで、会社の経営を支え、スタッフの給料を増やし、未来に向けた設備投資、ブランディングを可能にする」

「営業とは、その活動を通して、目標達成、コミュニケーションなど、自分の成長にも非常に役立つ」

 

飲食店においても営業力は磨く事ができます。
営業力は才能や向き不向き的な要素もありますが、一番重要な事は実践で鍛える事です。
本を読んで、書いてある事を素直にやってみる事でその人に向いている営業のやり方が見つけられるはずです。

2、仕事の型

仕事ができる人、どこの部署に行っても、新しい事業やプロジェクトを任されて成果を発揮する人は間違いなく仕事「型」を持っています。
型は言い換えると「フレームワーク」です。
つまり「思考の枠組み」や「考え方の方程式」という事です。
誰でも簡単に、無駄や抜け漏れが少なく物事を考える方法と言えます。
このフレームワークをもっていればどこの業界に行こうとも通用する人になれます。
例えば、一番有名なものだと『PDCA』が挙げられます。
プラン(計画)、ドゥー(実行)、チェック(確認)、アクション(行動・改善)
の4つのステップを何度も繰り返す事で目標に近く、達成するための仕事のやりかたです。
もはやどんな仕事をするにも当たり前の事ですが、意外にこれができていない事が多くみられます。
計画はして実行しても、上手くいかなくてやめてしまったります。
チームや組織ではPDCAを行っているけど、個人の仕事のやり方にはPDCAの考え方を持っていない人もいます。
そんなに難しい事ではありません。
やってみようと思った事、考えた事を紙に書き出し、やってみて、どうだったかを確認して次につなげる。
大事な事は何度も、何度もこのやり方を実践する事です。
習慣になるまでできるようになるには、意識して続けるしかありません。
訓練すれば誰でもできるようになります。
他にも、
・5W1Hで考える
・ロジックツリー
・メリットとデメリットを考える
・結論から伝える
・20%の出来栄えの状態で上司の確認をもらう
など仕事をする際に役に立つ考え方、進め方はたくさんあります。
これらの型は非常にたくさんあります。
一気に出来るようにはなりません。
毎日の仕事において意識する事で、1つづつ身に付くものです。
飲食店でもこれらを習得する事は十分可能です。
PDCAを店舗の販売促進や営業トークで実践すればいいのです。
飲食店でこれをやる強みは、実際にやってみて結果がすぐにわかる事です。
お客様の反応や評価もわかるし、結果も数字で返ってきます。
そういった意味では、飲食店は仕事の仕方を学ぶ絶好の場所だと私は思います。

3、問題解決力

飲食店での勤務で身に付く力として「問題解決力」があります。
飲食店では日々様々な課題、問題が起こります。
人間関係、アルバイトスタッフの教育、組織運営、金銭管理、事故などなどです。
このような問題に対してどのように対応、対策をうち解決を図るかで問題解決力が高まります。
この時に重要な事は、目先の対応や対策を行うのではなく根本から解決できる対策を行う事です。
もちろん、その場の対応や応急処置的な対策も必要です。
しかし、それだけでは同じ事が繰り返される可能性は残ったままです。
このような問題を根本から解決する力をつける事ができるようになると、ビジネスマンとしての力は高まります。

4、仕組みづくり

飲食店の経営、運営には2つの柱があります。
それは「組織作り」と「仕組み作り」です。
組織づくりによって、トップである経営者や店長が考えている事を末端の従業員全員まで定着させる事ができます。
その時に、店長が全従業員全員に1つ1つ教えていたらキリがありません。
トップは直属の部下に伝え、その部下がまたその部下に教え、まとめるという組織を作る事が大事です。
どんなに小さい店舗でも、この組織ができていないと統制がとれず方向性がないので、まとまりがありません。
そして、重要な事が「仕組み作り」です。
仕組み作りというのは、簡単に言えば「自動的に同じ結果がでるやり方」を作る事です。
誰がやっても、いつやっても、同じ結果が出るようにする事で生産性が高まり、品質が高く、安定した状態を維持できるのです。
一番簡単な例が「マニュアル」です。
マニュアルという言葉はあまり良い印象を持たない人もいるかもしれませんが、マニュアルは基礎であり最善のやりかたが記された答えです。
マニュアルがなければ、人によってやり方が違ったり、教え方が違うという事が起きてしまいます。
そうなると結果や状態がいつも異なってしまいます。
もはや基準もわからなくなります。
仕組み作りが出来るようになると、仕事の力は高まります。
飲食店のリーダー、社員のやるべき事は仕組み作りと行っても過言ではありません。
小学生でもできるような仕組みを作る事ができれば、その組織はもっと他のところに力を注ぐことが出来るようになります。
そうなれば、サービス力や品質が向上し生産性も高まります。

最後に

飲食店は仕事を覚える環境としては最高の場所だと思います。
なぜなら、本やセミナーなどで学んだ事を実践の場で試す事ができるからです。
お客様もいるし、スタッフという従業員もいます。
上司もいるし、部下もいます。
この環境でトライ&エラーを繰り返す中で成長します。
ただし、なんとなく成長するのではダメです。
1日1日に、テーマや目標を持つ事で成長のスピードは高まります。
最高の実践の場として飲食店の現場を活用してください。
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