【経験談】癌になってからの「結婚・婚約」について

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癌になってから「結婚・婚約」することについて

私は癌になってからそれまで付き合っていた彼女と結婚しました。
この記事を書いている時は結婚して7年目になります。
付き合っていた期間は半年ぐらいです。
もともと知り合いだった事もありますが、半年で結婚に至りました。
癌になってから婚約・結婚するまで、してから経験した事、感じた事をまとめて記載したいと思います。

<目次>

・癌になって婚約する際に考えた事
・癌になって婚約する時の注意点
・癌になって結婚してした事・変えた事
・癌になって結婚しての感想

 

癌になって婚約する際に考えた事

・再発するかもしれない
・先に死ぬかもしれない
・断られるかもしれない
・逆に今しかない

 

婚約、つまり結婚する事を決めた理由は癌になったからです。
受け入れてもらえるかどうかは正直不安でした。
30才で癌になってしまいましたが、これから先の人生は普通であれば長いはずです。
しかし、私はどうなるかわからない訳ですから相手はもっと不安です。
私の方が先に死ぬ確率は高いです。
先に私が死んでしまった際に残された家族の事をどうするかは重要な事です。
それでも結婚したいと思たのは、癌という病気になり顔にも大きな傷ができてしまった私を受け入れてくれたからです。
入院中に私の両親に会っていたのも話は早かったかもしれません。
決意をした一番の理由は、悩んでいても仕方がないという事です。
断られたらそれはそれで仕方がない。
「一度きりの人生」前に進むしかないと思ってプロポーズしました。
癌になっていなかったら婚約するのはもっと遅かったかもしれません。
ベストなタイミングだったというか、今しかないのかもしれないと思いました。

癌になって婚約する時の注意点

・お金
・保険
・生活スタイル
・仕事

 

一緒に生活する上で健康面はもちろん重要な事ですが、それと同じ位重要なことは「お金」です。
当たり前ですが、治療・検査・通院にお金がかかります。
ある程度の貯金や収入は必要だと思います。
お金がないのであれば、節約して生活スタイルを変えなければならないと思います。
その覚悟をもった上で婚約を考える必要があります。
保険も同じです。癌になってからでは保険の加入が困難です。
自分の保険のプランをどうするか、婚約者の保険についても考えたほうがいいと思います。
生活スタイル、仕事も見直す必要があります。
すぐには変えられないかもしれません。
それでも、今までの生活スタイルや仕事という習慣が癌を発症した可能性は高いのは事実です。
お酒、タバコ、深夜勤務などの不規則な生活をしているとしたら変えなければなりません。
結婚生活を望むのであれば、手放さなければならないものもあります。
そこまでを考え、覚悟する必要があります。
私は復帰後、同じ会社で営業職から事務職に変わりました。
飲食店で夜勤も多かったため生活も夜型で体に負担がかかっていました。
復職できただけでもラッキーだと思います。
不慣れな事務作業ですが、自分なりに勉強して新しい環境に適応してきたつもりです

癌になって結婚してやめた事・変えた事

<やめた事>
・お酒
・無駄遣い
お酒をやめたのは結婚してから再発をしてからです。
お酒が好きだったため、やめたいとは思っていませんでした。
しかし、再発をして長く生きられない可能性が高いという事を理解してからやめる決心がつきました。
1日でも長く生きたい。そう思ば何でもできます。
体によくない事をあえてする必要はないと思います。
体に支障がない事であれば続ければいいのです。
人は生きるために生きている訳ではありませんから。
お酒意外の楽しみを見つけるようにしました。
それは食事です。
お酒に使う分の食費を食べることだけに使ったらかなり贅沢ができます
無駄遣いも同じです。
ギリギリの生活ではありませんでしたが、それでも必要な事にお金を使うように切替えました。
物ではなく「事」「体験」を重視してお金を使うようにしました。
ハワイ旅行には毎年のように行っています。
その他にも国内旅行で近場でもいいので行っています。
物より思い出作りにお金をかけると楽しいです。
写真も残せるので、振り返るのも楽しいです。
<変えた事>
・飲み会の参加数
・時間の使い方
お酒を止める前から飲み会の参加率を減らしました。
基本的には何か理由がある飲み会にしか参加しないようにしました。
時間がもったいないからです。
だったら家で過ごす時間を作りたいと思ったからです。

癌になって結婚しての感想

・子供について
・家族について
・生き方について
子供について
子供はいません。私自身がこの先どうなるかわからず育てきれるか保証がないからです。
お金もかかるので難しいと思っていました。
奥さんも子供がほしいという人ではなかったため特に不満がある訳ではないようです。
その分、犬を飼う事にしました。
自分の子供というよりかは、親友というか仲間みたいな家族と思って一緒に過ごしています。
私自身もすごく子供が欲しかった訳ではないので、今の生活に不満もないし、不自由もありません。
両親に私の子供を見せられないのは何とも言えませんが、私が元気に生きているのであればそれで良いと思って割り切っています。
家族について
自分の家族ではなく、奥さんの家族についてです。
癌の事は奥さんから伝えてもらっていました。
奥さんの両親としても不安だったようです。
私のほうが早く死ぬ確率が高いのに結婚するのはどうなのかという思いがあったようです。
でも、それは私の奥さんが決めた事だという事である程度納得はしているようです。
申し訳ないというような気持ちもありますが、あまり悲観的に接しても仕方ないので普通に接しています。
生き方について
基本的には家族優先です。
うちの奥さんは今では私よりも犬のほうが大事なようで、「犬ファースト」で生活していますが。。。
再発を何度か経験しているので、ある程度は家族みんな覚悟しているようです。
一人で癌と向き合って生きていくのは辛い時があります。
奥さんがいて犬がいるという家族がいると元気がでるし、毎日を最高の1日にしようと思ます。

最後に

結論として、結婚して良かったと思っています。
ケンカも良くするし、イライラする時もあります。
それでも楽しさは2倍、3倍になります。
1度きりの人生です。怖がらずに前に向かって生きて行こうと思います。
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