家族が癌になった時に私が現実を受け止めた方法

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家族が癌になった時に私が受け止めたやり方

癌サバイバーのKANDAです。
私は上顎洞癌になり、治療と再発を繰り返してきました。
30歳の時に最初の癌が発見され、両親に大きな心配をかけました。
そんな私の父親が癌になった時にどのように受け止めたかをお伝えします。

私自身が癌の経験をしているので癌の怖さや、死については日々考えています。
自分が死ぬ事、癌になった事は慣れているので受け止める事は今となってはしやすくなっています。
自分が死ぬのは怖くありません。

しかし、親、家族が癌になった時は悲しいものです。
受け止めたくないという気持ちでいっぱいです。
私の家は癌家系と言えます。
私をはじめとして、父、祖母が癌になり、妹は腫瘍を患いました。
家族が癌になってつらい事は、自分にはどうする事もできないという事です。
痛みを和らげる事も、感じる事もできない。

現実を受け止めるのは大変だと思います。
私の家族が癌になったときに、事態を受け止めるまでに行った事を紹介します。

私が行った事

1、泣く
2、最悪の場合を覚悟する
3、感謝する
4、何ができるかを考える
5、祈る
6、時間に任せる

1、泣く

思いっきり泣いてください。
親が癌になってしまったのであれば、育ててくれた事、昔の思い出に浸ってください。
眠れない位に泣いてください。
感情をこらえる必要はありません。

今まで元気だった人が元気ではなくなるかもしれない、最悪の場合はいなくなってしまうかもしれないのです。
泣いて問題が解決する訳ではないけれど、気が済むまで泣いてください。
1時間でも、2時間でも泣けばいいと思います。

2、最悪の場合を覚悟する

早期に発見された場合で、治療の見込みが高くて心配が少ない場合は最悪の場合は覚悟しなくてもいいかもしれません。
しかし、早期に発見しにくい癌もあります。
気づいて、病院に行った時には遅かったという場合もあります。
最悪の場合、「死」というものを覚悟しましょう。

本人が一番死を覚悟していると思うからです。
周りの人、家族だって最悪の場合を想定しておきましょう。
癌は突然死をもたらすものではありません。
徐々に進行していきます。
良くも悪くも時間ができます。
受け止める時間を与えてくれます。

3、感謝する

今まで生きてきてくれた事、存在してくれた事、行動に感謝しましょう。
誰もが死を迎えます。
早いか、遅いかです。
頭ではわかっているけど、もう少し生きさせて欲しいと思うのは当然だと思います。

だからこそ、生きているうちに今までの感謝をしましょう。
「ありがとう」と言いましょう。
直接本人に伝えましょう。

まだ死んだ訳ではない、希望もある、諦めたら終わりという心の持ち方は大切です。
それでも、生きている時、元気な時に感謝を伝えましょう。

4、何ができるかを考える

入院前、入院後に何ができるかを考えましょう。
家族が何を望んでいるかを聞いてください。
変わりにできる事があればやって上げてください。

今の時代、インターネットで色々な物事が共有できるようになりました。
動画を撮影して送ってあげたりする事もできます。

癌になって病院にいる時に欲しいものなんて思いつかないものです。
元気な体が一番ほしいと思っているからです。
元気な体を持っているあなたにできる事を考えてみてください。
それが感謝を返すための行動でもあると思います。

5、祈る

家族が癌になって、周りにできる事は「祈る」ことだけです。
何の根拠もありません。
でも祈ってください。
回復するように、また元気な姿を見れるように祈ってください。

私は神様、仏様、死んだ祖父、祖母、伯父に祈りました。
何かあった時はいつも祈っています。
寝る前に何度も祈っています。
治る事を信じて、案じて祈ります。

6、時間に任せる

時間をかけて受け止めましょう。
急には受け止められません。
入院や治療によって元気ではない姿をみるのは辛いと思います。
それでも時間をかけて受け止めましょう。
本人が一番つらいのですから。

最後に

受け止めたくない現実というものがあります。
癌や病気はその一つです。
特に病気は見た目にも影響がでる場合があり、目をそらしたくなる事もあると思います。

それでも、受け止めるしかないのです。
後悔のない行動をとりましょう。
そして、自分自身が1日1日を大切に生きましょう。

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