保護犬の多頭飼いのメリット・デメリット「経験者の感想」

B!

保護犬の多頭飼いの注意点「経験者の感想」

こんいちは。
がんサバイバーのKNADAです。
上顎道がんになって、治療と再発を繰り返してきました。
がんをきっかけにして、1度きりの人生の中で夢であった犬を飼うという事を行う事にしました。
犬を飼うならぺっとショップではなく、保護犬にしようとしめていました。
理由は殺処分を免れて、保護される犬がたくさんいる事を知っていたし引き取る家を必要としている現実を知っていたらです。
ペットショップで飼う必要はないなと昔から考えていました。
私は1匹目の犬を2016年に保護犬として迎えました。
黒い柴犬です。
片耳がなかったですが、大人しくて可愛く賢い子です。
1人で十分だと思っていましたた、2020年6月に2匹目を受け入れて一緒に住む事にしました。
そんな私が保護犬の多頭飼い(2匹)をしてみてわかったメリットとデメリットをお伝えします。

保護犬の多頭飼い

メリット

・1匹でも多くの保護犬の命を救う事ができる
・家が楽しく、明るくなる
・家の中で犬同士で遊べるようになりストレスが減る
・散歩の時に複数匹で出かける事ができる
・犬が留守番の時に寂しさが減る

1匹でも多くの保護犬の命を救う事ができる

私が2匹目の保護犬を迎えた理由はこれです。
知り合いのSNSで共有された内容で保護犬の里親の会のブログで、大量の柴犬が保護されたという事を知ったからです。
そして、その保護された犬たちの状況をみて愕然としました。
生まれてからずっと家の中で育てられ、繁殖用の親として育てられ、生活をさせられた犬たちがたくさんいました。
病気になっても病院に生かせず、ストレスで自分を噛んで傷ができても放置された犬がたくさんいました。そんな犬達を救いたいと思いました。
先住犬である1匹目の犬と保護施設に行ってお見合いをして2匹目を受け入れる事にしました。
ブリーダーという仕事を否定するつもりはありませんが、犬たちを道具のように扱うブリーダーは悪質だと思います。
そんな悪質なブリーダーから子犬を買うペットショップもいかがなものかと思います。
ちゃんと調べてほしいと思います。
なにより、ペットショップに買われていった子犬達は家庭の中で幸せに育てられるのに、ブリーダーに育てられる親犬が劣悪な環境にいるというのは皮肉な事です。
彼らは幸せになる権利があると思います。
誰よりも幸せに楽しい生活をさせてあげると私はこの子に誓いました。

家が楽しく、明るくなる

言わなくともわかると思いますが、家の中が明るく賑やかになります。
犬の性格や保護犬の状態にもよると思いますが、重度の保護犬でないかぎり家の中で明るく楽しく生活してくれます。
ボールやおもちゃで遊んでいる様子を眺める時間は幸せなひとときです。

わたしの家の場合は、2匹目の犬はかなり遊び好きでした。
年齢は推定3歳と言われましたが、1歳ぐらいの子供のように甘えてくるし、遊び好きです。
この子はブリーダーのところで育ったようですが、悪質に近い育て方をされていたと思います。
外にもだしてもらえず、散歩もした事がなく、シャンプーもしてもらった事がないとの事でした。
信じられませんでした。
そんな子が幸せそうに家でくつろぐ姿をみているだけで嬉しい気持ちになります。

家の中で犬同士で遊べるようになりストレスが減る

相性にもよりますが、不仲でなければ家の中で犬同士で遊ぶ事ができるようになります。
2匹目以降の保護犬を迎える時は必ず、先住犬と一緒に保護施設に行って相性を確認したほうがいいです。
普段散歩に行っても他の犬とあまり会わない場合は、家の中に遊び相手がいる事は犬にとっては嬉しい事です。
犬同士の遊び方も覚える事ができるし、公園やドックランに行った時も犬同士でのコミュニケーションがしやすくなります。

散歩の時に複数匹で出かける事ができる

散歩も2匹でする事は楽しい事です。
ただし、最初は散歩に慣れさせる時間が必要な場合があります。
我が家の2匹目の犬は外の世界に出た事がなかったため、散歩ができるようになるまでに時間がかかりました。
2週間くらいは飼い主の行きたい方向には行けませんでした。
2匹で散歩すれば、後からきた保護犬が散歩になれていない場合でも、先住犬が散歩する姿をみて散歩できるようになる場合もあります。
また、公園やドッグランに遊びに出かける時も楽しさは倍になります。
ただし、3匹以上を連れて散歩する事は結構大変です。
想定外の動きをされると1人で2匹は見切れない場合があるので、注意しましょう。

犬が留守番の時に寂しさが減る

留守番の時も2匹いれば寂しさは減ります。
ゲージの中にいても近くに犬同士がいる事で不安を取り除ける場合があります。
逆に、先住犬がものすごく寂しがりやで留守番での不安がすごい場合は不安が伝染して逆効果になる場合もありますので注意が必要です。
とは言え、賢くていたずらが少ない犬同士であればゲージに入れずに留守番させる事もできるのでその場合がより一層寂しさは軽減されます。

デメリット

先住犬との相性を考える必要がある

保護犬の多頭飼いで一番重要な事がこの相性です。
相性が悪いと、先住犬もあとから来た犬も飼い主も皆が不幸になります。
引き取る際は必ず先住犬と一緒に施設にいってお見合いしましょう。
施設でのお見合いでは大丈夫でも、家にいったら仲良くできない場合もあります。
基本的には保護犬の引き取りはトライアルというお試し期間を設定してもらえるのでその期間で様子をみましょう。
ついついあとからきた犬を可愛がってしまいがちです。
そうすると先住犬は焼き餅をやきますので、先住犬を一番に対応するように心がけてください。

面倒をみるのは大変

当たり前ですが、2匹は1匹の時の倍以上大変になります。
保護犬の状態にもよりますが、散歩にいったりご飯やしつけ等をするのは大変です。
1匹に目をやりすぎていて、もう1匹から目を話した隙にイタズラや粗相をしてしまう場合もあります。
特に外に出した時は注意が必要です。
楽しい事ばかりではなく大変な事も多いという事を頭にいれたうえで、面倒を見切れるかどうかの覚悟をもってから引き取るようにしましょう。

コストがかかる(食費・病院代・ワクチン・シャンプー、道具など)

当たり前ですがコストがかかります。
お金というコストも発生しますが、時間というコストがかかる場合もあります。
シャンプーを家でする場合はシャンプーにかかる時間が倍になります。
餌代や予防接種といったお金も馬鹿にはなりません。
病気や保険にもお金がかかるのです。

病気をもっている可能性がある

引き取る前にある程度の検査は保護施設で行ってくれるはずです。
我が家で引き取った犬は、去勢手術の時にフィラリアの検査をしてもらいました。
そしたら、フィラリア陽性の状態でした。
しかし、我が家はそれでもその子を受け入れる事にしました。
幸いにも初期の段階で、薬で治療が見込めるので不安はありましたが、受け入れたいと思ったからです。
病気は引き取る前にわかる場合もありますが、引き取った後から病気になる可能性は十分にあります。
生き物ですのでそれは避けて通れません。
保護犬を引き取るという事はそれだけの覚悟をもってから引き取るようにしてください。

最後に

私は2匹目の保護犬を引き取って良かったと毎日思っています。
犬の寝顔や、留守番をさせて帰って来た時の犬たちの喜ぶ姿をみる時は幸せそのものです。
保護された犬に罪はありません。
心無いブリーダーや飼い主のせいで不幸な生き方をしてきた保護犬に幸せな時間を与えてあげたいと毎日思っています。

犬を飼いたいと思っている人には、出来るならばペットショップではなく保護犬を引き取って飼ってほしいと思います。

最新の記事はこちらから