人生を味わう方法「楽しむから味わうへ」

B!

人生を味わう事について

人はみんな人生を楽しみたいと思っています。
楽しい人生を送りたいはずです。
好きな事を仕事にしている人は楽しんでいる時間が長いかもしれません。
しかし、実際には楽しんでいる時間よりも何気ない時間やつらい時間、苦しい時間のほうが長いかもしれません。
そのような時におすすめしたい生き方・マインドが「味わう」という感覚です。
私自身、癌で先の見えない不安や恐怖、ネガティブな思考にはまっていた時期がありました。
そんな自分を抜け出す事ができるようになったのはこの「味わう」という生き方が少しづつできるようになったからです。
この「味わう」について方法を説明していきたいと思います。

人生を味わう3ステップ

1、紙に書き出す
2、感覚を磨く
3、自分を客観的に受け入れる

 

1、紙に書き出す

紙に書き出す意味
・冷静になれる
・考えがまとまる
・深く考えられるようになる
・対応が決まる
・同じ事を何度も考えなくて済む
・時間の無駄をしない

 

紙に書き出す事で、考えている事や自分の感情が見えるようになります。
自分の感情を見る事で、落ち着く事ができます。
感情に任せて色々な事を考えていると、同じような事を何度も何度もループして考えるだけで何の結論もでません。
結論が出ないばかりか、感情のスパイラルにハマってしまい、どんどんエスカレートします。
怒っている感情の時は、何で○○なんだ、なんであいつは・・・・という感情が次の怒りの感情を生み出して行きます。
不安も同じように次から次へと恐れを生み出します。
「どうしよう、どうしよう」という考えばかりで何も決まりません。
しかし、これはただ疲れるだけで何も良い事はありません。
そこで大切なことが紙に書きだすという事です。
書き出す事で、冷静になっていきます。
徐々に落ち着く事ができます。
書くことで自分の感情や考えを仕切る事ができます。
その上で、じゃあどうするのかを続いて書き出して行くのです。
例えばこんな感じです。
自分が怒っているのであれば
・今すごく怒っている
・なんであいつはこんな事を言ったんだろう
・全然人のことを考えていない
・自分の事ばかり考えているやつだ
・いつもそうだ
・本当にいつもそうなのかな?
・今日なんかあったかな
・どうやったら気にしないように付き合えるかな
・次にイライラしたらこう対応しよう

 

・・・みたいな感じです。
段々と自分の考えがまとまっていきます。
そして、考えが深まります。
そして一番大事なのはどうするかを決める事です。
これを決めないからどうしよう、どうしようと焦ったり不安になったりするループから抜けられなくなるのです。
私自身いつもこの状態になる時があります。
癌の検査をする時です。
CT検査、MRI検査、PET検査・・・1年に5回ぐらい検査をします。
毎回毎回不安になります。
「再発したらどうしよう」と
しかし、今はどうするかを決めています。
どうゆう風に受け止めるかを決めています。
慣れているというのもありますが、普段から紙に書いたりして準備や覚悟をしているのです。
何でもいいので、紙に書き出す癖をつけましょう。

2、感覚を磨く

感覚も2つあります。
「物理的な感覚」と「精神的な感覚」です。
この両方の感覚を磨くと味わうことが上手くなります。
人間は動物です。
動物は感覚に大きく頼って生きています。
その中でも人間は感覚が優れている動物です。
5感と言われていますが「触覚」「嗅覚」「味覚」「視覚」「聴覚」というやつです。
これらは物理的な感覚です。
物体が存在する事によって、その物体が見えるし、匂うし、味がするし、触われるし、ものの振動で音が聞こえます。
この物理的な感覚を磨くのに一番簡単なものが、食事をする時に「味わう」という事です。
当たり前の事のように思うかもしれません。
でも実際には多くの人は食事を味わっていないと思います。
味わうという意味はわかっていてもやっていないんです。
・テレビを見ながらの食事
・本を読みながらの食事
・人と会話しながらの食事
・スマホを触りながらの食事

 

多くの人は何かをしながら食事をしているのではないでしょうか。
食事を味わうという事をやってみてください。
やり方は簡単です。
食事だけに集中し、「におい」を感じて「味を感じる」のです。
味はほとんどが「嗅覚」で感じています。
鼻をつまんで食事をしてみてください。
美味しさは感じないはずです。
舌は「甘味」「苦味」「塩味」「酸味」「辛味」を感じるだけです。
舌と鼻で集中して食事を味わう事が感覚を磨く事につながります。
これも立派な人生を味わうという事ですね。
一方で精神的な感覚は「体の内側の感覚」です。
内側の感覚を磨くために行う事が「内観する」という事です。
この内観をする方法が「呼吸」に集中する事です。
自分の呼吸だけを見る。
人間には「思考」があります。
この思考が感覚の邪魔をします。
呼吸に集中し、全ての意識を向ける事で思考の邪魔をなくす事につなげるのです。
俗にいう「瞑想」「マインドフルネス」というやつですね。
1日寝る前の1分でいいので、呼吸に集中してみましょう。
最初は10秒もできないと思います。
人間は常に色々な事を考えています。
「明日どうしよう」とか、「週末が楽しみ」とかずーっと考えています。
その思考をやめて呼吸に集中すると、内側の感覚を感じやすくなれるようになります。

3、今の感情や状況をを客観的に受け入れる

味わうために重要な事がこの「客観的」にという事と「受け入れる」という事です。
苦しいとき、いやだなーと思う時、絶望的な状況や信じられない状況は誰にもあると思います。
そのような時に「自分は今嫌がっているんだな」と客観的に受け止めるのです。
「嫌がっている、拒否してる自分はダメだ」というように考えるのではありません。

それでは前に進めません。
なぜなら自分の感情と思っている事に「ギャップがありすぎる」からです。
思ってもいないような事は無意識的にやろうとはしないという事です。
自分で自分を天から・空から見るかのように客観的に見てみましょう。
そして、受け入れるという事です。
当たり前ですが、物事は受け入れるしかありません。
いくら望まない事でも、信じられない事でも受け入れるしかないのです。

「受け入れたくない」と思っている自分すらも受け入れてください。
「今自分は嫌がっているんだな」というようにです。
嫌がっている事や受け止めたくない事は悪い事ではありません。
ここでも客観的にという事が必要になってきます。
なんとなく、このように言うと感情がない人みたいな感じですよね。
最初から客観的になれる人はいないと思います。
衝撃的な事や予想していなかった事に対しては自然に反応すべきです。
人間らしさがなくなってしまいますので。
でも、いつまでも抵抗していても仕方がありませんので受け止めるという感覚をもちましょう。
そうやって客観的に受け止める事が「味わう」という事です。
私自身、癌を4回経験してから自分の人生を味わおうと思うようになりました。
苦しい時も多いけど、受け入れたくない時も多いけどこれも自分の人生なんだ。
決しておいしくはない人生の出来事だけど、楽しく美味しい時もあるはずだと思って受け止めてきました。
つらさは苦味だと思って味わうようにしたのです。

最後に

味わうことが出来るようになると人生における変化に強くなる事ができます。
変化に強くなれば生き残る事ができます。
良い事も悪い事もどう捉えるかによって変わります。
全てをポジティブに捉えなくても良いと思います。
ただし、色々な変化に対応しなくては前に進んでいけません。
人生を味わいながら前に進んでいってほしいです。
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